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【noticias】

「食品の安全性確保と食品ロス削減に向けたMALDI-TOF MS微生物同定コンソーシアム活動」が内閣府「第7回日本オープンイノベーション大賞」で農林水産大臣賞を受賞

2025/02/15

当社団法人が管理運営・展開を支援しているMALDI-TOF MS微生物同定コンソーシアム活動が2月5日に内閣府講堂で開催された「第7回日本オープンイノベーション大賞」において, 農林水産大臣賞を受賞しました。受賞したメンバーおめでとうございました。

【受賞タイトル】

「食品の安全性確保と食品ロス削減に向けたMALDI-TOF MS微生物同定コンソーシアム活動」

【取り組み概要】

九州産業大学を中核とし, 国内の主要食品企業・分析機関等(参加機関数:25機関)が参加して, 食品の品質向上と食品ロス削減のためMALDI-TOF MS質量スペクトルライブラリーの拡充による食品微生物の同定精度向上を目的とした産官学連携のコンソーシアムを2019年に設立しました。

食品産業界において, 安全で高品質な食品の製造・供給を行うためには, 原料・半製品・製品・製造環境に悪影響を与える微生物の把握は喫緊の共通課題です。

参画企業・大学・分析機関がそれぞれの分野で微生物データを取得・共有しデータベース化することで,食品腐敗原因微生物の特定や賞味(消費)期限に係る微生物の特定,すなわち食品微生物の同定の精度と効率を高めるよう活動してまいりました。

データベースの充実だけでなく,MALDI-TOF MSを用いた同定手法の標準化や食品微生物の性状データの取得・共有,また,参画企業・大学・分析機関の微生物研究者や品質管理担当者の情報交換の場として人材育成等にも貢献しております。

取り組みの詳細

【受賞理由】

  • コンソーシアムでの取り組みが本技術の定着に向けて実効性の高い活動になると期待される。

  • 本方法が基盤技術として確立済みであり,完全性・迅速性に優れランニングコストも安価である点で効果的であると評価できる。

【受賞者】

  • 学校法人中村産業学園 九州産業大学 生命科学部 教授 中山 素一

  • 一般財団法人 日本食品分析センター 彩都研究所 微生物研究課  馬場 浩

  • 株式会社 明治 研究本部 衛生微生物研究ユニット 衛生微生物グループ 高橋 尚美

  • アサヒ飲料株式会社 研究開発本部 技術研究所 品質技術グループ  青山 冬樹

  • 国立大学法人 九州大学大学院 農学研究院 特任教授  宮本 敬久(九州大学名誉教授)

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左から:宮本(当機構理事)、青山氏、高橋氏、馬場氏、中山(当機構代表理事)

【コンソーシアム活動の概要】

​「MALDI-TOF MS微生物同定コンソーシアム活動」は、九州産業大学を中核とし、国内の主要食品企業・分析機関など25団体※1が参加する食品の品質向上と食品ロス削減を目的とした産官学連携のコンソーシアム活動。

2019年の設立以降、MALDI-TOF MS質量スペクトルライブラリー※2の拡充による食品微生物の同定精度向上に取り組んできた。

各参画機関が提供する菌株データを取りまとめ、データベースを構築しています。2024年からは「一般社団法人 微生物制御技術機構」として運営している。

※1 2025年1月時点

※2 質量分析装置「MALDI-TOF MS」を使って、微生物の特徴情報をデータベース化したもの。

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